研究課題/領域番号 |
17K09187
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
衛生学・公衆衛生学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
新井 明日奈 北海道大学, 医学研究院, 助教 (50421897)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 認知症 / 介護 / 高齢者 / 社会医学 / 社会福祉 |
研究成果の概要 |
認知症の行動・心理症状(BPSD)の実態を把握するため、北海道内の介護施設等および自宅に居住している認知症を有する高齢者を対象とした調査を実施した。介護施設等の高齢者に対しては1年ごと計3回の追跡調査を実施し、在宅高齢者に対してはベースライン調査を行った。その結果、介護施設等高齢者では、いずれの調査時点でもBPSD有症率が約6割とほぼ一定で、症状別では「興奮」「易刺激性」が多いことが明らかになった。「食行動変化」の有症率は調査時点により変化が大きかった。また、在宅高齢者においては、BPSD有症率が約9割であり、症状別では「無関心」が最も多いことが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、高齢者の主な住まいである介護施設等と自宅において、認知症に伴って頻発する行動・心理症状(BPSD)の出現状況を明らかにするものであった。本研究によって、認知症を有する高齢者がそれぞれの生活の場において、どのようなBPSDを生じやすく、また長期的にどのような経過をたどるのか、そしてBPSDがどのような個人・環境因子と関連があるのかについて、わが国における知見を積み重ねることができた。さらに、BPSDへの適切な対処方法を検討するための資料を提供できたものと考えている。
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