研究課題/領域番号 |
17K09217
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
衛生学・公衆衛生学
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
西山 利正 関西医科大学, 医学部, 教授 (10192254)
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研究分担者 |
下埜 敬紀 関西医科大学, 医学部, 助教 (40632625)
神田 靖士 関西医科大学, 医学部, 准教授 (70295799)
三島 伸介 関西医科大学, 医学部, 助教 (70454618)
吉川 みな子 京都大学, 次世代研究創成ユニット, 特定教授 (70636646)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | デング熱 / ネッタイシマカ / ベクターコントロール / 蚊幼虫発育阻止剤 / ELISA / 抗デングウイルスIgG抗体 / ELISA / 抗デングウイルスIgG抗体 / 蚊媒介性感染症 / ピリプロキシフェン / 感染制御 / 輸入感染症 |
研究成果の概要 |
ピリプロキシフェンを有効成分とする蚊幼虫発育阻止剤(SumiLarv 2MR)を調査対象の村にある全ての貯水容器に投入することにより、1)デング熱の病因であるデングウイルスを媒介するネッタイシマカを防除し、2)デングウイルスの感染リスク減少させることができるかどうかについて検討を行った。 その結果、SumiLarv 2MRによる介入を行った村では貯水容器中のネッタイシマカの幼虫の発生率が介入する前と比較して統計的に有意に減少した。また、デングウイルスに感染したかどうかについて住民を対象に抗体検査を実施した結果、介入村の住人は対照村の住人よりもデングウイルスの感染リスクが減少したことが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ピリプロキシフェンを有効成分とする幼虫発育阻止剤SumiLarv 2MRは樹脂製の素材でできている。これを蚊幼虫が発生する容器に投入すると、有効成分が樹脂から滲みだし殺虫する。 本研究は、実験対象の村(100世帯)でSumiLarv 2MRを期間中、ほぼ全ての貯水容器に投入することでネッタイシマカの発生を劇的に抑制した。これにより、村人が村内においてネッタイシマカに咬まれることでデングウイルスに感染するリスクを減少したことが抗体検査によって示唆された。本研究は、蚊幼虫発育阻止剤を蚊の発生源に1年に2回ほど投入するだけで、蚊媒介性感染症に感染するリスクを下げることが期待できることを示すものである。
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