研究課題/領域番号 |
17K09218
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
衛生学・公衆衛生学
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研究機関 | 九州大学 (2018-2022) 佐賀女子短期大学 (2017) |
研究代表者 |
永柄 真澄 九州大学, 農学研究院, 学術研究員 (90524843)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | Body image / Quality of life / Self-esteem / Skin care / Well-being / QOI(Quolity of Life) / スキンケア習慣 / 自尊感情 / 幸福感 / 自己ボディ・イメージ / 化粧習慣 / 自己尊厳性 / 抑うつ症状 / 日常生活動作 / 高齢者福祉施設 / 疫学調査 / 比較対照試験 / QOL(Quality of Life) / 社会医学 / 公衆衛生学 / 介護福祉 / 老化 / QOL |
研究成果の概要 |
本研究では、日本の高齢者施設における入所者の「スキンケアに関する調査」と「スキンケア化粧品継続して使用する群と使用しない群についての比較対照試験」の2つのデザインの研究を実施した。 調査では、入所者の洗顔回数や入浴回数は、介助の要・不要による違いはなく、職員数の不足との関連性は認められなかった。また、入所者のスキンケアを個人任せにする施設は、職員の負担が重いことが示された。さらに介入試験では、スキンケア継続群のみに自己ボディイメージの有意な上昇がみられスキンケアの継続が高齢者のボディイメージの維持・向上に役立ち、高齢者の自尊心を高めることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
国内外の医療・福祉の分野における化粧品を使った活動の効果検証は、多くが事前事後デザインで、偽薬効果(被験者が化粧の効果を期待することによる効果)を排除した効果を検証する必要があった。本研究では、実際の施設入所高齢者を対象とし、スキンケアの継続を介入とした比較対照試験によって、それらが及ぼす効果について科学的に検証したところに学術的意義がある。 本研究によって、スキンケアの継続は、高齢者のボディイメージの維持・向上に役立つことを示した。高齢者の看護実践における日々のケアは、病気に関する臨床ケアだけでなく、個人の精神的および感情的な幸福にも焦点を当てるべきであることが明らかになった。
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