研究課題/領域番号 |
17K09245
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病院・医療管理学
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
鈴木 啓二朗 岩手医科大学, 医学部, 非常勤講師 (30364342)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 自己血輸血 / 自己血採血 / 遅発性副作用 / 患者満足度 / 自己血採血後副作用 / 周術期看護 / 医療の質 / 貯血式自己血輸血 / アンケート調査 / 施設間差 / 血管迷走神経反応 |
研究成果の概要 |
本研究は、貯血式自己血輸血で行われる自己血採血後の遅発性副作用の発生頻度、症状、危険因子、自己血輸血の満足度を明らかにし、予防ための看護方法開発を目的とした。対象は貯血式自己血輸血を受ける患者とし、身体的特徴、採血前後の検査値、満足度を調査した。遅発性副作用は採血当日に約20%の患者で発生し、主な症状はめまい、ふらつき、倦怠感、頭重感であった。発症患者と非発症患者との間に臨床指標および満足度に差はなかった。しかし施設により発生頻度や満足度に有意差があり、採血翌日の遅発性副作用は満足度を有意に低下させた。遅発性副作用の予防には、採血環境の整備・共通化や遅発性副作用の周知・指導が必要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
自己血採血後遅発性副作用の発生頻度や危険因子の報告は少なく、遅発性副作用が患者満足度に与える影響はほとんど報告されていない。既報は単施設の調査が多く、危険因子には患者の身体的特徴や臨床パラメータが報告されていた。しかし本研究では、複数施設の調査で、発生頻度や患者満足度には施設間で有意差があること、2日目の遅発性副作用が施設間差を持って患者満足度を低下させること明らかにした。本研究の結果は遅発性副作用の予防には採血環境の整備・共通化や遅発性副作用の患者への周知・指導が必要であることを示唆し、これらに基づいた看護法の開発は周術期での患者QOL向上に貢献すると考えられる。
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