研究課題/領域番号 |
17K09252
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病院・医療管理学
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研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
太田 好紀 兵庫医科大学, 医学部, 特任准教授 (10516404)
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研究分担者 |
森本 剛 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (30378640)
作間 未織 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (60349587)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 医療の質 / 臨床疫学研究 / 手術関連有害事象 / 医原性有害事象 / 医療・福祉 |
研究成果の概要 |
医原性有害事象研究では、対象期間中に入院した患者311人に対して医原性有害事象は406件発生した。有害事象の重症度及び症状を分類し、呼吸器系の症状は致死的な事象で62%、治療介入を要する事象で32%と発生頻度が高いことを明らかにした。 また、薬剤性有害事象研究では、対象期間中に入院した患者944人に対して薬剤性有害事象は480件発生した。有害事象の重症度及び薬剤を分類し、死亡もしくは致死的となる発生頻度は、中枢神経系に作用する薬剤の方がその他の薬剤よりも有意に多いことを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
疫学的手法を用いて、成人のみならず小児においても、手術に関連した有害事象は死亡や重症度の高い健康被害に至る症例が多い事を明らかにした。本研究課題で詳細に分析及び検討した結果、医原性有害事象による健康被害が呼吸器系である場合に重症度が高くなることが明らかとなり、鎮静作用を有する薬剤はそうでない薬剤よりも危険であることが判明した。 これらを効果的に阻止する戦略を立てることは医療安全上重要な課題である。有害事象として呼吸器系に影響を及ぼす原因が懸念される医療行為、特に鎮静を行う際にはこれまで以上に慎重に医療を行う必要があり、モニタリング及び介入を含めたさらなる研究が必要である。
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