研究課題/領域番号 |
17K09254
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病院・医療管理学
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研究機関 | 明治大学 (2019-2020) 広島国際大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
早川 佐知子 明治大学, 経営学部, 専任講師 (90530072)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 上級看護師 / Nurse Practitioner / Physician Assistant / Mid-Level Provider / Traveler / 派遣看護師 / 人材派遣会社 / アメリカの看護師 / モジュール化 / 看護職務のモジュール化 / 看護師の専門化 / 看護師の多様性 / 看護師の専門性 / 派遣労働 |
研究成果の概要 |
本研究は、アメリカにおける多様な看護職種の分業・協業について明らかにしたものである。この中で、上級看護師が各看護分野で医師の職務を補助・代替することで、プライマリケア医の不足を補い、かつ看護師にキャリアアップの道を提供してきたこと、Travelerという働き方による熟練形成の方法を示した。そして、上級看護師とともにプライマリケア医不足を補う役割を果たしてきたPhysician Assistantにも焦点を当てた。上級看護師が看護学に基づく医療行為を行うのに対し、Physician Assistantは医学教育に基づく。これらは、より広い層に門戸が開かれているという点で、大きな可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
上級看護師やPhysician Assistantなど、中間職種(Mid-Level Provider)が加わることで、アメリカの医療現場に起きた変化や生じた課題を、50年の歴史に沿って分析することができた。日本でも現在、医師不足が深刻化している。よって、新しい職種を投入することで、より厚みのある医療提供体制を構築できる可能性を示した。COVID-19の際も、緊急の医療体制においてこれらの職種が各所で医師をリリーフし、その柔軟性が非常に高く評価された。今後、新たなパンデミックや災害などが起こる可能性を見据え、日本も職種の分業体制を見直すべきだと主張する。
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