研究課題/領域番号 |
17K09257
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病院・医療管理学
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
倉田 真由美 滋賀医科大学, 医学部, 講師 (50378444)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 信頼 / 医療 / 医師 / 医療の質 / 能力 / 疎通性 / 不信 / 社会医学 |
研究成果の概要 |
医療において治療関係における信頼とは、治療者、受療者双方ともに治療を施す側、受ける側としてリスクを負うことから、リスクを認識し相手を信じようとすることが信頼であると考えられた。また、信頼を軸とした関係とは、ある部分リスクを負う関係であり、リスクを負うことに前向きな姿勢を示すことで協働関係も向上し、相手を信頼することが明らかにされていることから、信頼を醸成させるには、リスクを引き受けることを認識する、そのうえで肯定的な姿勢で協働することにより醸成することが示唆された。一方で信頼を構成する規定因について、信頼の多様性、安心との相違、対象論などの煩雑性から明確な要素を確定するには至らなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
“信頼”のおける関係による繋がりは医療的介入を支える根幹であることから、在院日数の短縮化が進められる今の医療においては特に、早期の信頼関係構築が急務である。そこで、本研究では、信頼は自然発生的に一定の時間をかけて育むものであるとの定説をくつがえし、意図的に信頼を醸成しようと仕掛ける仕組みを明らかにする取り組みであり、文献研究を通して、治療関係を一定のリスクを選択しこれを引き受ける関係と解し、医療という不確実な状況における信頼の醸成に資するひとつの視座を示すことにより、医療現場への還元が期待できると考える。
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