研究課題/領域番号 |
17K09274
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
法医学
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
古川 福実 和歌山県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (40156964)
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研究分担者 |
石田 裕子 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (10364077)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 受傷後経過時間 / アクアポリン |
研究成果の概要 |
剖検例から得られたヒト皮膚創傷(55例)において,アクアポリン1およびアクアポリン3に対する抗体を用いて免疫組織化学的検討を行ったところ,アクアポリン1陽性血管占有面積が5%以上の創傷は受傷後経過時間が4-12日を示すことが明らかとなった.また,アクアポリン3陽性細胞数が300を超える創傷は,受傷後経過時間が5-10日を示す.これらの結果から,ヒト皮膚創傷におけるアクアポリン1およびアクアポリン3の免疫組織化学的検討は,受傷後経過時間検索の有用な指標となり得ることが示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
法医学で取り扱う事例では受傷に至る以前の身体的情報や受傷の過程,さらに受傷後の状況など全ての情報が乏しい,あるいは完全に欠如している場合も少なくない.そのような状況下でも精度の高い診断を行うためには,基本的な診断学の知識に加えて,広く医科学全般の最新の知見を取り入れて常に診断法を進歩させなければならない.これまで受傷後経過時間判定のために,皮膚損傷治癒に関与する様々な細胞や分子(サイトカインや細胞増殖因子)の検索が行われてきた.本研究ではこれらの指標に加えて,近年注目を集めているアクアポリンが,受傷後経過時間判定の新規指標となることを示した.
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