研究課題/領域番号 |
17K09301
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内科学一般(含心身医学)
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
木村 善行 愛媛大学, 医学部, 研究員 (20294796)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 癌 / 伝統薬物成分 / 薬理学 / 生理活性 / 生体分子 |
研究成果の概要 |
伝統薬物成分レスベラトロール関連3種のジハイドロオキシスチルベンは、アゾオキシメタンおよびデキストラン硫酸ナトリウム(DSS)処理による大腸癌の増殖を抑制した。大腸周辺組織中のIL-1β、IL-6、MCP-1およびPD-1の産生上昇をジハイドロオキシスチルベン類は抑制した。さらに、ジハイドロオキシスチルベン類は、M2型マクロファージからのPD-1発現を抑制した。ジハイドロオキシスチルベン類の大腸癌の増殖抑制は、腫瘍組織周辺マクロファージからのサイトカイン、ケモカインおよびPD-1抑制によるものであること示唆した。 漢方薬「桂枝加芍薬湯」およびアカメガシワエキスはDSS誘発大腸炎を抑制した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
最近、大腸癌に罹患する人たちが増大し、癌死亡率の上位を占めつつある。更に、潰瘍性大腸炎やクーロン病の炎症性大腸炎は、難病の一つであり、大腸癌発生のリスクファクターの一つである。漢方薬「桂枝加芍薬湯」やアカメガシワエキスは、デキストラン硫酸ナトリウム誘発潰瘍性大腸炎を抑制した。 レスベラトロール関連化合物の合成ジハイドロオキシスチルベン類は、発癌物質アゾオキシメタンおよびデキストラン硫酸ナトリウム誘発による大腸癌の増殖を抑制した。 これらの成果は、新たな大腸炎や大腸癌の治療薬候補となる可能性がある。
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