研究課題/領域番号 |
17K09307
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内科学一般(含心身医学)
|
研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
藤本 一眞 佐賀大学, 医学部, 客員研究員 (50181392)
|
研究分担者 |
坂田 資尚 佐賀大学, 医学部, 助教 (50404158)
岩切 龍一 佐賀大学, 医学部, 准教授 (70232642)
鶴岡 ななえ 佐賀大学, 医学部, 助教 (90535759)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 大腸発がん / 発がんモデル動物 / アポトーシス / 大腸粘膜 / 小腸粘膜 / 培養細胞 / 脂質 / 消化管 / 発癌抑制 / 食事 / 消化管機能 |
研究成果の概要 |
大腸発癌に関して大腸や小腸のアポトーシスと細胞増殖の制御関与で検討し、n-6系多価不飽和脂肪酸を含むコーン油や飽和脂肪酸を含む牛脂の長期経口摂取で大腸発癌が促進され、n-3系多価不飽和脂肪酸を多く含む魚油で大腸発癌促進が抑制されることを解明した。オリーブ油の大腸癌に及ぼす影響を検討し、動物実験モデルと培養細胞において、大腸粘膜への直接作用、小腸粘膜との相互作用を検討した結果、オリーブ油が魚油と同様に大腸癌に抑制的に作用すること、その発現機序の一端が判明した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
食事中に含まれる脂質による侵襲は大腸癌の病因を考えるうえ重要であり、多くの疫学的研究が施行されてきた。今回の動物実験モデルや培養細胞を用いた実験で、脂質の長期摂取と長期摂取する脂肪の脂肪酸構成が、大腸に対する直接作用と小腸での解毒代謝を介して大腸発癌に重要な役割を果たすことを明らかにした。他の脂肪摂取とことなり、魚油とオリーブ油の長期摂取は大腸発癌に抑制的に働き、その作用機序として粘膜増殖とアポトーシスのバランスが重要であることが判明した。これらの結果は従来示されてきた疫学的研究結果と一致するものであった。
|