研究課題/領域番号 |
17K09325
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内科学一般(含心身医学)
|
研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
砂川 正隆 昭和大学, 医学部, 教授 (20514467)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 鍼治療 / 抗ストレス作用 / オレキシン / オキシトシン / 円皮鍼 / 拘束ストレス / 疼痛ストレス / 東洋医学 / 社会的孤立ストレス |
研究成果の概要 |
種々のストレスモデル動物を用い,鍼治療に用いられているの一種,円皮鍼の抗ストレス作用を検証した。また,ストレス反応の誘発に関与するオレキシンと抗ストレス作用を有するオキシトシンの変化を調べた。 円皮鍼は抗ストレス作用を示し,慢性ストレス負荷(一週間の社会的孤立ストレスモデル)によってオレキシン,オキシトシンの分泌が上昇したが,頭の頂点にあるヒト百会穴相当部位への円皮鍼治療によってこれらの上昇が有意に抑制された。一方,急性ストレスモデル(90分間の拘束ストレスモデルや急性疼痛モデル)では,逆にオレキシン,オキシトシンの分泌が低下したが,円皮鍼治療によってこれらの低下が抑制された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢化社会において,漢方薬や鍼灸治療などの東洋医学的治療は,副作用が少なく,安全かつ有用である。しかしながら,そのエビデンスはまだまだ確立されておらず,一般的な治療とはいえない。作用機序を明らかにしていくことは,東洋医学の普及につながる。 鍼の鎮痛効果に関する報告は世界的にも数多くあるが,抗ストレス作用についてはまだまだ少ない。また,今回用いた円皮鍼に関する基礎研究はほとんどないため,世界的にも価値のある研究であると思われる。
|