in vitro発癌モデルの開発と臨床応用を目指した胃型化・腸型化メカニズム解明

• 研究課題/領域番号: 17K09355
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 消化器内科学
• 研究機関: 名古屋市立大学
• 研究代表者: 溝下 勤 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (40347414)
• 研究分担者: 片野 敬仁 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (50768372) ; 城 卓志 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 名誉教授 (30231369)
• 研究期間 (年度): 2017-04-01 – 2021-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2020年度)
• 配分額: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円); 2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円); 2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円); 2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
• キーワード: in vitro 三次元培養系 / 炎症性腸疾患 / 潰瘍性大腸炎 / クローン病 / 腸管ベーチェット病 / 長期in vitro 三次元培養系 / 胃幹細胞 / in vitro 三次元培養腺管 / 幹細胞 / in vitro三次元培養系 / 胃型形質 / 腸型形質

研究成果の概要

in vitro発癌モデルの樹立は、消化管粘膜腺管の動的・継時的なリアルタイムの解析を可能とし、特に「慢性炎症からの発癌」の機序の解明に重要であると考えられる。難治性の炎症性腸疾患（潰瘍性大腸炎、クローン病、腸管ベーチェット病）での抗TNF-α抗体製剤を含めた免疫抑制治療は、その症例の治療歴及び臨床経過を考慮して行うことが重要である。

研究成果の学術的意義や社会的意義

in vitro発癌モデルの確立により、in vivoの実験に用いる実験動物の数を最小限に留めることが可能となり、動物愛護の観点から社会的にも大変意義深い。また、抗TNF-α抗体製剤を含めた免疫抑制治療は高額になることが多く、これらの治療を適切に行うことが医療経済学上も重要である。

研究成果

• [雑誌論文] Efficacies of first and second tumor necrosis factor inhibitors in refractory ulcerative colitis patients in real-world practice, (2020)
  • 著者名/発表者名: Marutani, Y., Mizoshita, T., Sugiyama, T., Togawa, S., Katano, T., Yamada, T., Hirata, Y., Kimura, Y., Miyaki, T., Inoue, Y., Suzuki, E., Sasaki, M., and Kataoka, H.
  • 雑誌名: Indian J Gastroenterol. 巻: 39 号: 6 ページ: 565-575
  • DOI: 10.1007/s12664-020-01092-1
  • 査読あり
• [雑誌論文] Real-world efficacy of adalimumab and infliximab for refractory intestinal Behçet's disease. (2019)
  • 著者名/発表者名: Sugimura N, Mizoshita T, Sugiyama T, Togawa S, Miyaki T, Suzuki T, Tanida S, Kataoka H, Sasaki M.
  • 雑誌名: Dig Liver Dis. 巻: 51 号: 7 ページ: 967-971
  • DOI: 10.1016/j.dld.2018.10.024
  • 査読あり
• [雑誌論文] Adalimumab Dose-Escalation Therapy Is Effective in Refractory Crohn’s Disease Patients with Loss of Response to Adalimumab, Especially in Cases without Previous Infliximab Treatment. (2019)
  • 著者名/発表者名: Suzuki T, Mizoshita T, Sugiyama T, Hirata Y, Kimura Y, Suzuki Y, Yamada T, Tsukamoto H, Mizushima T, Sugimura N, Katano T, Tanida S, Kataoka H, Sasaki M.
  • 雑誌名: Case Rep Gastroenterol. 巻: 13 号: 1 ページ: 37-49
  • DOI: 10.1159/000496453
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] The efficacy of maintenance therapy after remission induction with tacrolimus in ulcerative colitis with and without previous tumor necrosis factor‐α inhibitor. (2019)
  • 著者名/発表者名: Suzuki T, Mizoshita T, Tanida S, Sugimura N, Katano T, Nishie H, Kataoka H.
  • 雑誌名: JGH open 巻: in press 号: 3 ページ: 217-223
  • DOI: 10.1002/jgh3.12140
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] Prospective comparison of preference and efficacy of adalimumab and infliximab for treating ulcerative colitis naive to antitumor necrosis factor therapy (2017)
  • 著者名/発表者名: Mizoshita, T., Katano, T., Tanida, S., Hirano, A., Miyaki, T., Ozeki, K., Suzuki, Y., Sugimura, N., Kataoka, H. & Joh, T.
  • 雑誌名: Medicine (Baltimore) 巻: 96 号: 32 ページ: e7800-e7800
  • DOI: 10.1097/md.0000000000007800
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] Adalimumab therapy in a patient with Crohn's disease with a giant pelvic paraganglioma after chemotherapy. (2017)
  • 著者名/発表者名: Mizoshita T, Ando M, Sagawa H, Mori Y, Katano T, Ozeki K, Tanida S, Okamoto Y, Shimura T, Kubota E, Kataoka H, Kamiya T, Joh T.
  • 雑誌名: Clin J Gastroenterol. 巻: in press 号: 3 ページ: 250-254
  • DOI: 10.1007/s12328-017-0726-3
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [学会発表] Real-worldでのベドリズマブの難治性潰瘍性大腸炎に対する寛解導入効果の検討 (2020)
  • 著者名/発表者名: 的屋 奨、溝下 勤、佐々木康成、稲垣勇輝、小林由花、成田幹誉人、柴田俊輔、岩井朋洋、安部快紀、宮木知克、佐野 仁
  • 学会等名: 第62回 日本消化器病学会大会
• [学会発表] 高齢者の炎症性腸疾患に対する生物学的製剤を含めた免疫抑制治療の検討 (2020)
  • 著者名/発表者名: 鈴木健人、溝下 勤、片野敬仁、尾関啓司、谷田諭史、片岡洋望
  • 学会等名: 第62回 日本消化器病学会大会
• [学会発表] Golimumabを用いた難治性潰瘍性大腸炎の治療 -多施設後ろ向き研究での検討 - (2020)
  • 著者名/発表者名: 鈴木絵里奈、溝下 勤、松田大知、的屋 奨、齋藤彰敏、鈴木健人、片岡洋望、小笹貴士
  • 学会等名: 第62回 日本消化器病学会大会
• [学会発表] 集中治療室での治療を要した免疫チェックポイント阻害剤関連の重症薬剤性大腸炎 (2020)
  • 著者名/発表者名: 溝下 勤、志村貴也、片岡洋望
  • 学会等名: 第47回日本潰瘍学会
• [学会発表] 当院での高齢者の炎症性腸疾患（潰瘍性大腸炎、クローン病、腸管ベーチェット病）に対するbiologicsを含めた免疫抑制治療の現状 (2020)
  • 著者名/発表者名: 鈴木健人、溝下 勤、尾関啓司、谷田諭史、片岡洋望
  • 学会等名: 第16回日本消化管学会総会学術集会
• [学会発表] Real-worldでの抗TNF-α抗体製剤による腸管ベーチェット病の治療 -多施設共同研究での検討- (2020)
  • 著者名/発表者名: 溝下 勤、杉村 直美、杉山 智哉、戸川 昭三、宮木 知克、鈴木 健人、尾関 啓司、谷田 諭史、佐々木 誠人、片岡 洋望
  • 学会等名: 第16回日本消化管学会総会学術集会
• [学会発表] 難治性潰瘍性大腸炎での経口タクロリムス治療後の長期経過の検討 - 抗TNF-α抗体製剤治療歴の有無での比較解析を含めて - (2019)
  • 著者名/発表者名: 鈴木健人、溝下 勤、谷田諭史、山田瑠里子、久野佳世子、市川 紘、奥田悠介、野尻優、杉村直美、尾関貴紀、北川美香、岩崎弘靖、西江裕忠、田中 守、尾関啓司、岡本泰幸、志村貴也、久保田英嗣、神谷 武、片岡洋望
  • 学会等名: 第105回日本消化器病学会総会
• [学会発表] 抗TNF-α抗体製剤による難治性腸管ベーチェット病の治療 -後ろ向き多施設共同研究- (2019)
  • 著者名/発表者名: 溝下 勤、杉村 直美、杉山 智哉、戸川 昭三、宮木 知克、鈴木 健人、尾関 啓司、谷田 諭史、佐々木 誠人、片岡 洋望
  • 学会等名: 第57回日本小腸学会学術集会
• [学会発表] クローン病での生物学的製剤治療の現状 -高齢者と非高齢者の比較及びUstekinumab使用状況を含めて- (2019)
  • 著者名/発表者名: 鈴木健人、溝下 勤、尾関啓司、谷田諭史、片岡洋望
  • 学会等名: 第61回 日本消化器病学会大会
• [学会発表] 抗TNF-α抗体製剤治療で粘膜治癒を達成した潰瘍性大腸炎症例での長期経過と大腸癌発生率についての検討 -内視鏡subscore 0と1の比較を含めて- (2019)
  • 著者名/発表者名: 鈴木健人、溝下 勤、尾関啓司、谷田諭史、片岡洋望
  • 学会等名: 第98回 日本消化器内視鏡学会総会
• [学会発表] 高齢者の難治性潰瘍性大腸炎に対する生物学的製剤及びタクロリムス治療の内視鏡的寛解率の検討 -安全性・大腸癌発生率も含めて- (2019)
  • 著者名/発表者名: 溝下 勤、鈴木健人、尾関啓司、谷田諭史、片岡洋望
  • 学会等名: 第98回 日本消化器内視鏡学会総会
• [学会発表] Adalimumab倍量投与を行った難治性クローン病症例での寛解導入効果を含めた臨床的検討 (2018)
  • 著者名/発表者名: 鈴木健人、溝下勤、谷田諭史、尾関啓司、片野敬仁、市川紘、野尻優、北川美香、稲垣佑祐、岩崎弘靖、田中守、西江裕忠、岡本泰幸、志村貴也、久保田英嗣、片岡洋望、杉山智哉、佐々木誠人、城卓志
  • 学会等名: 第104回日本消化器病学会総会
• [学会発表] Adalimumabへの二次無効を呈したクローン病症例でのAdalimumab倍量投与の有効性の検討 (2018)
  • 著者名/発表者名: 鈴木健人、溝下 勤、杉山智哉、平田慶和、木村吉秀、鈴木祐香、山田智則、塚本宏延、水島隆史、杉村直美、片野敬仁、尾関啓司、谷田諭史、片岡洋望、佐々木誠人
  • 学会等名: 第60回 日本消化器病学会大会
• [学会発表] 3つの抗TNFα抗体製剤（Infliximab、Adalimumab、Golimumab）による難治性潰瘍性 大腸炎の治療 -スイッチ例を含めた検討 (2018)
  • 著者名/発表者名: 鈴木祐香、溝下 勤、杉山智哉、山田智則、平田慶和、木村吉秀、遠藤雅行、戸川 昭三、鈴木健人、杉村直美、尾関啓司、谷田諭史、片岡洋望、佐々木誠人
  • 学会等名: 第60回 日本消化器病学会大会
• [学会発表] 腸管ベーチェット病に対する抗TNF-α抗体製剤治療の現状と有効性に関する検討 (2018)
  • 著者名/発表者名: 杉村直美、溝下 勤、杉山智哉、戸川昭三、宮木知克、鈴木健人 、尾関啓司、谷田諭史、岡本泰幸、志村貴也、久保田英嗣、片岡洋望、神谷 武、佐々木 誠人
  • 学会等名: 第60回 日本消化器病学会大会
• [学会発表] 難治性クローン病でのアダリムマブ倍量投与の寛解導入・維持に関する検討 (2018)
  • 著者名/発表者名: 鈴木健人、溝下 勤、杉山智哉、平田慶和、木村吉秀、塚本宏延、水島隆史、杉村直美、尾関啓司、谷田諭史、佐々木誠人、片岡洋望
  • 学会等名: 第46回日本潰瘍学会
• [学会発表] 当院での抗TNF-α抗体製剤（Adalimumab、Infliximab）による腸管ベーチェット病の治療 (2018)
  • 著者名/発表者名: 溝下 勤、片野敬仁、尾関啓司、谷田諭史、鈴木健人、市川 紘、野尻 優、岩崎弘靖、稲垣佑祐、田中 守、西江裕忠、岡本泰幸、志村貴也、久保田英嗣、片岡洋望、神谷 武、城 卓志
  • 学会等名: 第14回日本消化管学会総会学術集会
• [学会発表] 抗TNF-α抗体製剤（インフリキシマブ/アダリムマブ）を導入した潰瘍性大腸炎症例での内視鏡的粘膜治癒率の解析を目的とした前向き研究 -薬剤選択理由のアンケート調査を含めて - (2017)
  • 著者名/発表者名: 溝下 勤、谷田諭史、平野敦之、宮木知克、片野敬仁、尾関啓司、片岡洋望、城 卓志
  • 学会等名: 第59回 日本消化器病学会大会