研究課題/領域番号 |
17K09381
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
宮本 心一 京都大学, 医学研究科, 講師 (90378761)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 大腸腫瘍幹細胞 / インスリン様増殖因子 / MMP-7 / Dclk-1 / 大腸癌幹細胞 / 癌幹細胞 / 大腸癌 / マトリックスメタロプロテアーゼ-7 / 癌微小環境 / 腫瘍幹細胞 / 大腸腫瘍 / 分子標的治療 |
研究成果の概要 |
われわれは大腸腫瘍幹細胞におけるIGFシグナルの活性化を見るために、腫瘍オルガノイドおよびヒト大腸癌組織においてDclk-1(腫瘍幹細胞マーカー)、MMP-7(IGF結合蛋白質を分解し、IGFを活性化するプロテアーゼ)、IGF type1 受容体の免疫染色を行った。両組織においてDclk-1陽性細胞とMMP-7陽性細胞の局在はまったく異なっており、MMP-7はDclk-1陽性細胞からは分泌されていないことが明らかになった。腫瘍自体が分泌するMMP-7が腫瘍微小環境においてIGFを活性化し、paracrine的にDclk-1陽性細胞に作用し、腫瘍幹細胞性の維持に寄与している可能性が考えられた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我が国では大腸癌は増加傾向にあり、罹患者数(総数で1位)、死亡者数ともに多い(女性の癌死の1位)。大腸癌は進行したステージでも化学療法の進歩、分子標的薬の開発などにより、かなりの予後を見込めるようになった。その反面、高額な医療費も問題となっている。一方、大腸癌は便潜血によるスクリーニングを契機として、大腸内視鏡による早期発見、早期治療が可能な癌でもある。しかしながら大腸癌検診の受診率は50%にも満たないのが現状である。そこで大腸発癌のメカニズムの一端が明らかになり、新たな治療法が開発され、大腸癌の予防効果が科学的に証明されれば、社会的貢献度はきわめて高い。
|