研究課題/領域番号 |
17K09393
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
竹内 修 北里大学, 北里研究所病院, 部長補佐(研究) (00249997)
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研究分担者 |
小林 拓 北里大学, 北里研究所病院, 副センター長 (10424144)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 腸管マクロファージ / IL-10 / NLRP3 / IL-1R / 炎症性腸疾患 / NLRP-3 / IBD |
研究成果の概要 |
腸内細菌非依存的かつMyD88依存的な経路を見いだすため、近年炎症反応の誘導に関与する経路として注目されているNLRP3インフラマソーム経路に着目し、腸管マクロファージが腸内細菌などの外的要因と接しながらも寛容を保つメカニズム、すなわち腸管マクロファージが産生するIL-10発現機構を検討した。マウスマクロファージ細胞株を用いた実験では、IL-1β/IL-1Rを介したIL-10の産生が観察され、IL-1RがMyD88経路を介して、IL-10の発現を促進する役割を果たす可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の研究結果より、炎症性腸疾患の発症に深く関与する腸管マクロファージの特異的かつ恒常的なIL-10の発現機序の一端が明らかになった。腸管型の抗炎症性マクロファージの特性の一つを見いだせたことにより、in vitroあるいはex vivoでの腸管マクロファージを誘導することが出来る様になる可能性がある。さらに腸管マクロファージの機能異常が病態の中心となっている炎症性腸疾患の治療に応用できるかもしれない。このようなマクロファージの機能異常をレスキューさせて正常化するようなことができれば、画期的な治療戦略に結びつくことも期待できる。
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