研究課題/領域番号 |
17K09412
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 国立感染症研究所 (2019) 金沢大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
喜多村 晃一 国立感染症研究所, ウイルス第二部, 主任研究官 (70378892)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | B型肝炎ウイルス / ウィルス |
研究成果の概要 |
B型肝炎ウイルス(HBV)持続感染ではcccDNAと呼ばれる環状ウイルスDNAが長期に維持されているが、現在のところcccDNAの形成や維持に関わる分子機構の知見は少ない。本研究では、HBV cccDNAの形成・維持に関わる新たな宿主因子の同定及び分子機構について解析を行い、FEN1というDNA修復因子がcccDNA形成に関わることを明らかにし、これを用いて新たなcccDNA実験系を開発した。この成果はさらなる分子機構解明と抗ウイルス薬の標的探索のためにも重要な知見となる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
B型肝炎はワクチンの普及により新規感染者数が大幅に減少しているが、一旦感染が成立してしまうと既存の逆転写阻害による抗ウイルス薬は原理的にcccDNAを除去できないため、持続感染者の根治は依然として困難である。また、HBV持続感染患者を想定するような培養下での長期HBV感染細胞において、cccDNAの制御に影響する因子についてはほとんど知見がない。本研究によってcccDNA形成に関わるFEN1というタンパク質の存在が初めて明らかとなり、今後FEN1や関連する宿主因子の分子機構の解明や、これを標的とする抗ウイルス薬開発につながることが期待できる。
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