研究課題
基盤研究(C)
B型肝炎ウイルスは肝炎および肝細胞癌を引き起こすが、肝組織内において肝細胞以外に内皮細胞、胆管細胞、免疫細胞など各構成細胞が存在し、ウイルス感染によってこれら各細胞がどのような相互作用を起こすかが明らかとなっていない。そこで一細胞遺伝子解析を行うことにより、各構成細胞での遺伝子発現変化が明らかとなり、Notchシグナルをはじめとする細胞間シグナル変化は感染細胞におけるウイルス関連転写因子を制御させることが判明した。また、臨床肝組織検体において転写因子の解析を行った結果、核酸アナログによる影響はこのような細胞間シグナルに変化を与え、肝組織における構成細胞間の病態と密接に関与すること示した。
核酸アナログ製剤によりB型肝炎の鎮静化がなされるが、治療後も肝細胞核内に完全二本鎖の形でウイルスが残存しており、発癌や再活性化を引き起こす。この問題を解決するために、肝組織内の構成細胞における感染による変化、細胞間の相互作用やシグナル伝達系を明確にした。本研究はこのウイルス残存の問題を解決し、従来の薬剤では解決できない創薬にも関連するので、社会的意義のある研究となった。
すべて 2020 2019 2018 2017
すべて 雑誌論文 (11件) (うち国際共著 1件、 査読あり 10件、 オープンアクセス 10件) 学会発表 (12件) (うち国際学会 7件) 図書 (2件)
Cellular and Molecular Gastroenterology and Hepatology
巻: 20 号: 2 ページ: 30039-4
10.1016/j.jcmgh.2020.02.009
J Gastroenterol
巻: - 号: 6 ページ: 549-557
10.1007/s00535-019-01551-3
月刊「細胞」
巻: 51 ページ: 29-31
Scientific Reports
巻: 9 号: 1 ページ: 1621-1621
10.1038/s41598-018-38139-5
Liver Cancer
巻: 8 号: 2 ページ: 130-139
10.1159/000489505
Biochem Biophys Res Commun
巻: 501 号: 3 ページ: 682-687
10.1016/j.bbrc.2018.04.236
Hepatol Res
巻: 48 号: 12 ページ: 956-966
10.1111/hepr.13196
巻: ePub ahead 号: 6 ページ: 740-751
10.1007/s00535-017-1386-2
巻: 6 号: 3 ページ: 236-249
10.1159/000472262
Regenerative Therapy
巻: 6 ページ: 52-64
10.1016/j.reth.2016.12.001
International Journal of Cancer and Clinical Research
巻: 4 号: 1
10.23937/2378-3419/1410079