研究課題/領域番号 |
17K09417
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
西脇 理英 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 助教 (90734202)
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研究分担者 |
高井 光治 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 特任准教授 (70402196)
清水 雅仁 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 教授 (90402198)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 肝細胞癌 / 低分子量ストレスタンパク質 / 細胞遊走 / ストレス蛋白質 / 低分子量 / 細胞運動 / 肝癌 / ストレスタンパク質 |
研究成果の概要 |
種々のストレスに対して生体は迅速に反応し、ストレス蛋白質(HSP)と称される一群の蛋白質が誘導される。低分子量ストレス蛋白質(HSPB)は様々な蛋白質と複合体を形成して標的分子の機能を制御する。本研究では、肝細胞癌においてHSPBがどのように複合体ネットワークを形成して作用を発現しているのかを検討し、HSPBのうちHSP22がPI3 kinase と結合してPI3 Kinase/AKTの細胞内情報伝達系を阻害することで肝癌細胞の遊走を抑制すること、HSP27がHSP22およびHSP20とそれぞれ独立して複合体を形成していることを明らかとした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
低分子量ストレス蛋白質(HSPB)による肝細胞癌の進展制御について詳細を検討する研究は私共のHSP27及びHSP20によるが肝がん細胞の増殖、進展を制御している機構についての研究が世界に先んじている。本研究において私共が見出したHSP22がPI3 kinaseを分子標的として複合体を形成し、肝がん 細胞の遊走を抑制的に制御しているという結果、および肝がん細胞の増殖、遊走を制御するHSP20とHSP22がそれぞれ独立にHSP27と複合体を形成するという結果は低分子量ストレスタンパク質を標的とした新 たな肝細胞がん治療法、特に肝がんの転移に対する治療法の確立に大いに資すると考えられた。
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