研究課題/領域番号 |
17K09421
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
高橋 健 京都大学, 医学研究科, 助教 (60594372)
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研究分担者 |
石井 健 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所, 医薬基盤研究所 ワクチン・アジュバント研究センター, 招へいプロジェクトリーダー (00448086)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | がん免疫 / 自然免疫 / 消化器癌 / ワクチン / 消化器がん / 肝がん / 肝細胞癌 |
研究成果の概要 |
腫瘍局所の自然免疫を賦活化するin situワクチンは消化器がんでは有望な治療法である。本研究は当初、その有用性を肝がんモデルで明らかにすることを目的としたが、条件検討を重ねるも安定したモデルの構築が困難であり、大腸がんと膵がんのモデルで研究を遂行した。K3-SPG in situワクチンによる腫瘍増殖抑制、抗PD-1抗体との併用効果、免疫記憶誘導、治療側の対側腫瘍への抗腫瘍効果などの結果を得た。RIG-Iリガンドに関しては、K3-SPGのみで強い抗腫瘍効果を認めたため、詳細な解析は行わなかった。in situ ワクチンのコンセプトは消化器がん一般に適応でき、本研究の目的は達成できたといえる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
がん免疫療法としてのin situワクチンは、①個々の患者由来のがん抗原をそのまま利用するため煩雑な抗原同定の過程を要さない、②抗原特異性が異なる抗腫瘍T細胞を多数誘導できる、③局所療法なので全身性の副作用が少ない、④局所療法ながら全身性の抗腫瘍免疫を誘導できるなどの利点を有し、理想的な個別化がんワクチン治療となりうる。消化器がんは難治であるが患者数も多く、新規の治療法の開発が期待される。消化器がんは、超音波ガイド下や内視鏡下に腫瘍局所への薬剤注入が可能であり、本研究の成果をもとに自然免疫活性化アジュバントをもちいたin situワクチンの臨床応用が期待される。
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