研究課題/領域番号 |
17K09422
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
小玉 尚宏 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (10623275)
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研究分担者 |
巽 智秀 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (20397699)
疋田 隼人 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (20623044)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 肝細胞癌 / Hippo経路 / 遺伝子スクリーニング / ノックアウトマウス / CRISPR / NASH / トランスポゾン / Sav1 / Pten / 脱分化 / 肝細胞がん / EMT / CRISPR/Cas / スクリーニング |
研究成果の概要 |
先行研究により同定した癌のドライバー遺伝子候補に対するプール型CRISPRライブラリーを作成し、Pten欠損Kras活性化マウスの肝内に投与することで、肝発癌を促進させた。シークエンス解析の結果がん部においてSav1遺伝子の欠損変異が認められた。そこでSav1遺伝子のKOマウスを作成したところ、脂肪肝を発症するPten欠損マウスとの交配により著しく肝癌発症が促進した。非ウイルス性肝癌患者においてPten並びにSav1遺伝子の発現はがん部において非癌部に比し有意に減少し、発現低下例は有意にその予後が不良であった。以上より、肝癌におけるSav1遺伝子のがん抑制遺伝子としての役割を解明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により発癌機序に不明な点が多い非アルコール性脂肪性肝疾患由来の肝発癌の新規機序が明らかになった。非アルコール性脂肪性肝疾患患者人口は極めて多いが、その中から肝癌を発症する頻度は決して高くないため、効率の良いスクリーニングが重要である。本研究成果により、発癌機序の一端が明らかになることで、高リスク群の囲い込みに繋がる可能性がある。また、進行肝がんの治療選択肢は少なく、今回同定した新規遺伝子を標的とした治療法の開発に繋がる可能性があると考えられる。以上より、本研究成果は学術的に新規のがん抑制遺伝子を同定・検証したのみならず、社会的意義が極めて大きい結果であると考えられる。
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