研究課題/領域番号 |
17K09430
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
国府島 庸之 九州大学, 大学病院, 助教 (00650748)
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研究分担者 |
加藤 正樹 九州大学, 医学研究院, 准教授 (60444808)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 肝細胞癌 / 糖質代謝 / 脂質代謝 / Warburg effect / 糖代謝 |
研究成果の概要 |
肝細胞癌組織において解糖系酵素やペントースリン酸回路系酵素の発現が亢進し、クエン酸サイクルや脂肪酸β酸化系酵素の発現が低下しており、肝細胞癌組織においてもWarburg effectが生じていると考えられた。肝細胞癌の分化度毎にこれら遺伝子発現を比較した場合、分化度が低下するとともにより強いWarburg effectが生じており、脂肪酸合成や取り込みに関わる遺伝子群の発現は高分化肝細胞癌で亢進し、肝細胞癌の分化度が低下するに従い抑制されていた。これらの遺伝子発現はNASH発癌モデルマウスにおいても認められ、背景肝組織・癌組織における代謝の変化はメタボローム解析でも確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肝細胞癌での糖・脂質代謝関連遺伝子については、特定の遺伝子発現については検討されているが、網羅的に検討された報告は無く、悪性度の変化との関係や肝細胞癌発生母地としての背景肝組織に注目した報告はみられない。また、糖・脂質代謝改善作用を持つ薬剤による薬理学的作用や代謝産物の評価についての報告も限られている。本研究により肝細胞癌における糖・脂質代謝の変化が解明されたことで、これらを標的とした新たな治療ターゲットを開発する端緒となりうる。
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