研究課題/領域番号 |
17K09439
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
野口 隆一 奈良県立医科大学, 医学部附属病院, 研究員 (30423908)
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研究分担者 |
浪崎 正 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (20526850)
吉治 仁志 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (40336855)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | エクオール / NASH / 肝線維化 / equol / 腸内細菌 / equal / 腸肝相関 |
研究成果の概要 |
2型糖尿病自然発症ラットNASHモデルを用い、エクオールの効果を検討し、さらに肝線維化抑制作用をもつ糖尿病治療薬であるDPP-IV阻害剤と併用し検討を加えた。肝線維化、肝内活性化肝星細胞、TGF-β mRNAは、DPP-IV阻害剤、エクオール各単独投与により低下し、併用投与によりさらに強く抑制された。in vitroにおいて、高血糖・高インスリン条件下で促進した活性化HSCの増殖は、エクオール低用量単独添加では抑制されなかったが、低用量DPP-IV阻害剤との併用添加において有意に抑制された。臨床研究ではNASH治療薬としての可能性が示唆され、今後さらなる症例数の蓄積よる解析が必要と考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
エクオールは、生体において腸内細菌によって大豆イソフラボンが代謝され産生される。一方で、日本人の約 50%は体内でエクオールを産生できないことが知られており、エクオールを直接摂取することにより、閉経後女性の糖・骨・脂質代謝異常、更年期症状等に対して有効に作用する可能性が示唆されている。エクオール産生の有無を尿で調べる検査キットも市販されており、エクオールは健康食品として安全性も確立されている。エクオールのNASHに対する影響はこれまで報告されていなかったが、本研究によりNASHにおけるエクオールの効果が明らかとなり、今後エクオールを用いた新たなNASH治療法の確立につながることが期待される。
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