研究課題/領域番号 |
17K09440
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
今 一義 順天堂大学, 医学部, 准教授 (30398672)
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研究分担者 |
池嶋 健一 順天堂大学, 医学部, 教授 (20317382)
李 賢哲 順天堂大学, 医学部, 助教 (30758321)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 非アルコール性脂肪肝炎 / 脂肪毒性 / ジェントロジー / サルコペニア / リピドミクス / 酸化ストレス / ヘパトカイン / 脂質代謝 / 肝線維化 / 非アルコール脂肪肝炎 / ユビキチン化 / ジエントロジー / ジェロントロジー / 脂質 / 老化 / 筋肝連関 |
研究成果の概要 |
本研究では加齢マウス+高脂肪食モデルを用いて、加齢が高脂肪負荷時の肝細胞脂肪変性・細胞内ストレスの亢進を生じて脂肪肝炎および肝線維化を増悪させること、機序として肝内の中性脂肪の量的増加に加えてリン脂質の多価不飽和脂肪酸基の減少を明らかにし、背景にSIRT1減少、PPARαおよび脂肪酸不飽和化酵素の発現低下を示した。さらに加齢+高脂肪食による骨格筋力低下、速筋/遅筋比低下を見出し、機序として、ヘパトカインselenoprotein Pの発現亢進と骨格筋のPGC1αの減少、ユビキチンリガーゼの発現亢進を証明した。 肝内の脂質代謝の変性による脂肪肝炎増悪、肝筋連関によるサルコペニア増悪機序を解明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
非アルコール性脂肪肝炎(NASH)が加齢により悪化すること、NASHとサルコペニアの進行が相関することは疫学的研究で示されているが、機序はこれまで不明であった。さらに、超高齢化社会においてサルコペニアの予防は重要な社会的課題だが、フィジカルトレーニングのみでは十分な予防は達成できていなかった。 本研究は加齢に伴う脂質代謝の変調を介したNASHの病態増悪機序を証明にすることによって次世代のNASH治療のターゲットを明確にした。さらに、肝-筋連関を介したサルコペニアの進展機序を明らかにすることにより、肝病態コントロールを基軸としたサルコペニアの発症予防・治療を確立するための基礎的知見を示した。
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