研究課題/領域番号 |
17K09450
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
高橋 賢治 旭川医科大学, 大学病院, 助教 (00736332)
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研究分担者 |
小暮 高之 東北医科薬科大学, 医学部, 講師 (70400330)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 長鎖機能性RNA / 体液診断 / 膵癌 / 細胞外小胞 / 上皮間葉形質転換 / long non-coding RNA / extracellular vesicles / liquid biopsy / EMT / 細胞外小胞(EV) / 上皮間葉形質転換(EMT) / バイオマーカー |
研究成果の概要 |
血清中細胞外小胞(EV)内に存在する長鎖機能性RNA(lncRNA)は、体液診断の新たなツールとして期待される。本研究では、膵癌患者血清EV中に高発現する新規lncRNA(LINC02280、lncRNA(A))を同定した。LINC02280は膵癌細胞における浸潤・遊走能を増強し、lncRNA(A)はアポトーシスの抑制に働くことが示唆された。また、2種類のlncRNAは健常者、膵管内乳頭粘液性腫瘍患者と比べ、膵癌患者血清EV中に有意に高発現した。これら血清EV中のlncRNAの組み合わせによって診断率の向上が期待され、膵癌早期発見に寄与する新規バイオマーカーとして有用である可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、膵癌患者血清EV中の新規lncRNAを同定した。現状では早期診断に有用な腫瘍マーカーのない膵癌において、これらのlncRNAは新たな体液診断ツールとして期待されるとともに、将来的に新規診断法の開発へと繋がる可能性がある。本研究成果は膵癌のみならず、他癌腫の診断や臨床応用という観点においても、非常に重要な新しい情報を提起できると考える。
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