研究課題/領域番号 |
17K09471
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 慶應義塾大学 (2021) 東京医科大学 (2019) 国立研究開発法人国立がん研究センター (2017-2018) |
研究代表者 |
松崎 潤太郎 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 准教授 (60464864)
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研究期間 (年度) |
2021-01-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 膵臓がん / マイクロRNA / 膵がん / 胆汁酸 / CRISPR/Cas9 / リプログラミング / 内科 / 膵臓学 / がん早期診断 |
研究開始時の研究の概要 |
膵がん前駆病変である膵上皮内腫瘍性病変 (PanIN)の存在を、血液によって診断するバイオマーカーとして、miRNAが注目されている。一方、我々はラット及びマウスの膵管細胞に対する低分子化合物を用いたパーシャルリプログラミングにより膵前駆細胞を樹立した。この細胞に胆汁酸曝露刺激やKRAS変異導入などの処理を行なった際のmiRNA分泌パターンの変化から、バイオマーカー候補となるmiRNAを同定し、既存のヒト血清miRNAデータベースよりその膵がんマーカーとしての性能を検証する。
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研究成果の概要 |
マウス膵臓より初代分離培養した膵外分泌細胞に対して低分子化合物を曝露させ、ケミカルダイレクトリプログラミングを行って膵前駆細胞を樹立し、この細胞に胆汁酸によるストレス刺激を与えることで膵発がん初期の環境をin vitroでモデルすることに成功した。また細胞培養上清への分泌が促進されるmiRNAとしてmiR-296-5pなどを同定し、膵発がん超初期のバイオマーカーとなるものと期待された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
膵がんは進行が早く予後不良であることから、早期診断技術の開発が待望されている。すでに進行膵がんと健常者の血中miRNAプロファイルに大きな差があることが知られているが、その明確な機序は不明であり、また特に早期段階から変化するmiRNAを特定することは、臨床的に早期診断される例が極めて少ないことから困難である。我々は簡便に膵臓の正常上皮細胞を培養・維持する技術を確立した。これを用いて膵がん初期段階に生じるであろう膵上皮細胞のmiRNA発現変化を解析し、膵がんの早期診断へと応用が期待できるmiRNAを特定した。今後、臨床的な評価を継続していく。
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