研究課題/領域番号 |
17K09490
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
柏村 健 新潟大学, 医歯学総合研究科, 特任准教授 (70419290)
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研究分担者 |
南野 徹 新潟大学, 医歯学系, 教授 (90328063)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 心不全 / 左室収縮不全 / HFrEF / 頻脈 / 交互脈 / カルシウム / 心エコー / 非侵襲的 / リバースリモデリング / 心拍数 / 左室収縮力 / 循環器・高血圧 |
研究成果の概要 |
左心室が全身に十分な血液を送り出せないと心不全を発症する。このとき、左心室の内腔が拡大して十分に収縮できなくなる変化がみられ、これを「リモデリング」と言う。逆に種々の治療により、拡大した内腔が正常に近づき、収縮が回復することを「リバースリモデリング」といい、これにより心不全を脱することになる。 「リバースリモデリング」を起こす心臓では、心拍変動時に左室収縮力が適切に対応できるようになることを示しつつある一方、「リバースリモデリング」をきたさない心筋組織でミトコンドリアのサイズが小さく融合不全が疑われることを示すことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人口の高齢化にともない心不全患者さんが増加していることに注目が集まる一方、若年の重症心不全患者さんもいまだに多く、心臓移植やその待機期間を補助人工心臓で過ごす患者さんは年々増加している。若年者心不全の主体は「リモデリング」をともなう左室収縮不全であり、「リバースリモデリング」と関連する因子を見出しつつある意義は大きい。 心拍数の変化への応答不全(一拍おきにしか十分な収縮がえられない交互脈など)は心筋細胞が担っており、「リバースリモデリング」が生じない例で、ミトコンドリアの融合不全を示すことができたのは、心室筋機能を改善させるような今後の治療の糸口となる可能性があり、意義が大きい。
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