研究課題/領域番号 |
17K09491
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
中村 貴光 山梨大学, 大学院総合研究部, 助教 (60377512)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 冠攣縮性狭心症 / 中膜 / 内膜 / 遺伝子 / 脂質異常症 / 画像診断 |
研究成果の概要 |
冠攣縮陽性164例において約1割(19例)に冠動脈疾患家族 歴を認めたが、家族歴を有する群では、ApoCIII/CII高値を認めた。 また、冠攣例(20例)と非冠縮例(30例)の光干渉男装像での血管構造の比較を行なった。その結果、冠動脈攣縮反応は中膜の増大とともに増大するが、内膜については一定量を超えると減少する結果となった。このように攣縮の 出現メカニズムに関しては、冠動脈中膜の増殖が重要であることが明らかになった。しかしながら、本研究では中膜増殖に関する遺伝的因子にについては明らかな ものは認めなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
冠動脈の攣縮は、冠攣縮性狭心症のみならず種々の虚血性心疾患の病態悪化に影響を及ぼすことが知られている。しかしながら、冠攣縮を引き起こす原因については未だはっきりしていないところが多い。本研究では、冠攣縮の家族歴を有する症例では、他の冠動脈疾患のような動脈硬化危険因子は認めなかった。また、光干渉断層像(OCT)を用いた評価では、冠攣縮の病態悪化に冠動脈血管の中膜の増大が関与している可能性が示唆された。中膜増大に関与する臨床因子や遺伝因子については明らかな差は認めなかった。
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