研究課題/領域番号 |
17K09506
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
楠瀬 賢也 徳島大学, 病院, 助教 (70507649)
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研究分担者 |
山田 博胤 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 特任教授 (40380084)
西尾 進 徳島大学, 病院, 臨床検査技師 (90747841)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 肺高血圧 / 心不全 / 心エコー / 肺高血圧症 / 膠原病 / 心エコー図検査 / 運動負荷 / 内科 / 循環器 / 画像診断 |
研究成果の概要 |
潜在性肺高血圧症であるΔmPAP/ΔCO高値群(>3.3mmHg/L/min)に対して,エンドセリン受容体拮抗剤をはじめとする肺血管拡張薬の投与を行うことで,肺動脈圧上昇を抑制し,顕性肺高血圧症への進展を予防できるかどうかを検討した. 結果,ΔmPAP/ΔCO高値群は,その後の肺循環指標の悪化と関連した.運動誘発性肺高血圧症患者を,肺血管拡張薬投与の有無に基づいて2つのサブグループに分けたところ,対照群では肺循環指標が悪化する傾向があったが,治療群では肺循環指標の改善を認めた.肺血管拡張薬の治療により,運動誘発性肺高血圧症におけるイベントフリーの生存率は改善した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肺高血圧症診療において,ハイリスク患者をモニタリングし,肺動脈床異常を示す患者を治療することは重要である.6分間歩行負荷心エコー図検査によりΔmPAP/ΔQが算出可能であるが,本研究によりこの指標に基づいた治療介入の臨症上の効果を証明することができた. 6分間歩行負荷心エコー図検査によるリスク層別化は治療介入に役立ち,患者の治療戦略の決定に重要な情報を提供するだけでなく,多くの施設で治療効果の判定,患者予後の改善のために利用できる.今後,運動誘発性肺高血圧というハイリスク患者を見落とさないようにするため,本手法の効果的な広報および利用が望まれる.
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