研究課題/領域番号 |
17K09510
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
野出 孝一 佐賀大学, 医学部, 教授 (80359950)
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研究分担者 |
琴岡 憲彦 佐賀大学, 医学部, 寄附講座教授 (10404154)
尾山 純一 佐賀大学, 医学部, 寄附講座教授 (30359939)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 慢性心不全 / 緩和医療 / 終末医療 / チーム医療 / 終末期医療 / 内科 |
研究成果の概要 |
本研究では慢性心不全患者において、体重と血圧の在宅モニタリングによって心不全の悪化による再入院を予防するための研究を開始し、2 年以上にわたって安定した運用を行った。更に心電図や呼吸状態を追加することによって、心不全患者の終末期に在宅緩和ケアを導入するための環境を創出した。在宅訪問診療を積極的に行っているプライマリーケア医と訪問看護師、循環器内科医が連携して在宅緩和医療を行った。また、ICTによる在宅心不全医療にかかるコストと、医療費(入院費、薬剤費)を計算し、医療経済的に効果があるかを検証した。その結果、ICTを使った在宅緩和療法が費用対効果の面からも有効であることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
心不全による死亡者数は今後もますます増加していくと予想されており、本研究の社会的意義は大きい。急性期病院の現場において、心疾患の終末期に在宅又は介護施設における緩和医療の選択肢を提示できるようになることは、患者やその家族に安心を提供できるだけではなく、社会保障制度の継続性や急性期病院機能の維持に貢献する。また、遠隔モニタリングという新たな産業は、雇用の創出を介して社会経済システムへの貢献も期待できる。更に、このような高齢化社会に対応するシステムは、我が国の後を追って高齢化社会を迎える多くの先進国にとっても非常に有用であると考えられ、グローバルな発展が期待できる領域である。
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