研究課題/領域番号 |
17K09545
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 国立研究開発法人国立循環器病研究センター |
研究代表者 |
鎌倉 令 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 医師 (80726943)
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研究分担者 |
草野 研吾 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 部長 (60314689)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 突然死 / 心室細動 / 早期再分極症候群 |
研究成果の概要 |
早期再分極症候群(ERS)は、器質的心疾患を有さない健常人において、心室細動(VF)による突然死を来す疾患である。正確な診断が困難であり、VFの発生を予測する指標について不明な点が多い。 早期再分極を有する特発性VF例における冠攣縮性狭心症の誘発率を検討したところ、ERSと診断されうる症例の約20%が実際は冠攣縮性狭心症であることが明らかになった。正確なERSの診断には、誘発試験による冠攣縮性狭心症の除外が重要であることを示した。また、国内7施設から集積したERS49例において後ろ向きにVF再発の予測因子を検討し、広範な誘導に広がるJ波の存在がVF再発の予測因子となることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
早期再分極症候群(ERS)の診断の基礎となる心電図指標である早期再分極パターンは、健常人の約10%に認められる比較的ありふれた所見でありながら、正確な診断自体が困難であり、心室細動(VF)の発生を予測する指標や有効な治療について不明な点が多い。 今回の研究成果により、冠攣縮性狭心症の誘発試験が、正確なERSの診断と治療方針の決定において重要であることを示した。また、従来ERSにおける予後予測因子として従来より報告されていた心電図指標に加え、広範な誘導に広がるJ波の存在がVF再発の予測因子となることを示し、ERSの新たなリスク層別法を示したという点で、本研究の臨床的意義は高いものと考えられる。
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