研究課題/領域番号 |
17K09549
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 国立研究開発法人国立循環器病研究センター |
研究代表者 |
大郷 剛 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 部長 (80617077)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 肺高血圧症 / 右心不全 / 右心機能不全 / 慢性血栓塞栓性肺高血圧症 / 肺動脈バルーン形成術 / 心臓MRI |
研究成果の概要 |
肺高血圧症は右心不全により死亡に至る希少難治疾患であり、右心不全への治療が課題となっている。本研究では肺高血圧症における右心不全への進行メカニズムに着目し評価法を確立した。慢性血栓塞栓性肺高血圧における肺動脈カテーテル治療後の残存右心機能低下例は50%以上と多く、心電図でのQRS幅が予測因子で、右心室線維化を反映している可能性を示唆した。また心臓MRIのT1マッピング法を用いて肺高血圧症の右心機能を評価し、BNPや右室収縮性指標と関連し、右心室収縮能低下の予測や複合イベント発生とも関連しており、PAHの新たなイメージングバイオマーカーとなる可能性があることが判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肺高血圧症は右心不全により死亡に至る希少難治疾患である。肺高血圧症への治療は肺血管拡張薬が中心であるが、十分な改善が得られず右心不全で死亡する患者は多く根治はできない。このような難治性右心不全へ進行するメカニズムの究明が右心不全治療開発および患者さんの救命には必須である。本研究での右心不全への進行メカニズムにおける心電図でのQRS幅は日常診療でも可能な方法で簡易に予想が可能であり、そのメカニズムにおいて右心室線維化を反映している可能性が示唆された。これは心臓MRIの新規T1マッピング法で評価することが可能で、画像による新たな右心不全の評価、予測が可能となり早期発見、治療に有用と考えられる。
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