研究課題/領域番号 |
17K09552
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
山田 典一 三重大学, 医学系研究科, リサーチアソシエイト (60303731)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 肺高血圧症 / 早期治療介入 / 運動負荷 / 薬物治療 / 運動負荷試験 / 循環器・高血圧 / 肺循環 |
研究成果の概要 |
本研究では、右心カテーテル検査で安静時平均肺動脈圧(MPAP)が肺高血圧域に達していない膠原病患者39例を対象に運動負荷を行いMPAPが30mmHg以上に上昇した31例を薬物投与E群と非投与N群間に割り振った。2年間にわたり運動負荷時の血行動態各指標の変化を観察したところ、肺動脈のリモデリングの程度を反映すると考えられる最大運動負荷時のMPAP増加量を心拍出量の増加量で除した指標において、E群で有意に改善したのに対しN群では増悪傾向を認め、早期薬物治療介入が肺血管における病勢進行抑制に効果的である可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
右心カテーテルを留置したうえでの運動負荷時の各種血行動態指標の変化を2年間にわたり経年的に観察することで、肺動脈性肺高血圧症の中でも特に予後が悪く、息切れなど症状が発現した後では肺血管拡張薬の有効性も乏しいとされる膠原病関連肺動脈性肺高血圧症に対して、早期から薬物治療介入を行うことが病態進展を抑制できる可能性が示唆されたことは非常に意義深い。単一施設で行ったため、対象例数が限られており、さらに多施設共同研究が望まれる。
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