研究課題/領域番号 |
17K09561
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
本間 順 東京女子医科大学, 医学部, 助教 (50507366)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 血管狭窄抑制 / 間葉系幹細胞 / 細胞シート / 血管新生因子 / 血管障害モデル / 脂肪間葉系幹細胞 / 動脈硬化 / 生体外灌流系 |
研究成果の概要 |
動脈硬化に合併する血管狭窄に対する治療後の再狭窄抑制が重要である。本研究では、血管外膜側からの間葉系幹細胞移植で細胞懸濁液法と細胞シート法の2つの移植法の検討で下記の研究成果を得た。 ラット大腿動脈傷害モデルを用い、実験は3条件(未治療・細胞懸濁液・細胞シート)で比較を行った。結 果:新生内膜増生は内膜/中膜比で、細胞シートが他に比べ弱かった。移植細胞生着実験では細胞シート法が細胞懸濁法より良好な生着を認めた。更に、細胞シート法は血管内膜再内皮化率が高かった。本成果から、間葉系幹細胞シートは新規血管再生療法となり得ると考えられた。また、動脈硬化における血管傷害モデルでは更なる検討が必要となる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
血管外膜側からの間葉系幹細胞移植による血管狭窄抑制効果は、細胞シート法による移植で高く発揮された。また、細胞シート法の方が細胞懸濁液よりも移植後の細胞の生着・血管への限局性が良好であった。細胞シート法の細胞懸濁液移植法に対する生着率に関する優位性は心臓では報告されているものの血管では初めての成果である。この細胞シートのもつ移植細胞の生着率の高さと限局性が、細胞シートからの分泌因子の効果を高め、障害内膜の再内皮化、そして、新生内膜での血管平滑筋細胞増殖抑制効果を示す。そして、最終的に血管狭窄抑制効果を発揮した。 本研究成果から、間葉系幹細胞シート移植は再発性血管狭窄の治療になりうると考えられる。
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