研究課題/領域番号 |
17K09567
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 筑波大学 (2018-2019) 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 (2017) |
研究代表者 |
田尻 和子 筑波大学, 医学医療系, 助教 (60633914)
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研究分担者 |
酒井 俊 筑波大学, 医学医療系, 講師 (30282362)
佐藤 明 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (30528469)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 心筋梗塞 / 好中球エラスターゼ / 好中球細胞外トラップ / 心筋リモデリング / 好中球細胞トラップ |
研究成果の概要 |
本研究では好中球細胞外トラップ(NETs)が心筋梗塞に及ぼす影響について心筋梗塞モデルマウスを用いて検討した。好中球エラスターゼ(NE)遺伝子欠損あるいはNE阻害剤を投与することで、NETsの形成を阻害すると、心筋梗塞後の炎症が抑制され生存率が改善した。NETsの一部として存在している好中球エラスターゼ(NE)はフリーの状態のNEと比べて炎症収束物質であるAnnexin A1を強く切断し、心筋梗塞後の炎症の収束を遅らせることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、嚢胞性線維症に対して遺伝子組換えヒトDNA分解酵素製剤が使用され、有効性を示している。嚢胞性線維症も、その病態にNETsが関与していることが明らかになっているが(Nat Med 2010)、DNA分解酵素はNETsの主成分であるDNAを分解し、NETs形成を阻害するため嚢胞性線維症に対して有効である可能性が示唆されている。本研究で、心筋梗塞におけるNETs形成阻害による抗炎症効果、ならびにその後のリモデリング抑制効果を示したため、DNA分解酵素製剤を含むNETs抑制薬が新たな治療法になる可能性が期待できる。
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