研究課題/領域番号 |
17K09569
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
杉田 純一 東京大学, 医学部附属病院, 登録診療員 (70755694)
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研究分担者 |
藤生 克仁 東京大学, 医学部附属病院, 特任准教授 (30422306)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | コネキシン / アンフィレグリン / リン酸化 / ギャップ結合 / 心不全 / コネクシン43 / ジフテリア毒素 / マクロファージ / 突然死 / 炎症 |
研究成果の概要 |
心筋細胞はギャップ結合を介して電気興奮を伝播し、心臓全体の周期的な拍動を生み出している。ギャップ結合を構成する主要な蛋白としてコネクシン43が知られている。 本研究により、心臓マクロファージからの分泌因子がコネクシン43をリン酸化することでギャップ結合の安定化に寄与し、心臓の電気伝導が維持されていることが分かった。心臓マクロファージが除去された状態、もしくは、分泌因子が欠乏した状態では、ギャップ結合の構造が乱れ、自由行動下においても不整脈が生じる。さらに、交感神経負荷や心負荷がかかると、致死性の不整脈が生じ、突然死に至ることが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
突然死の原因は大半が心臓性であり、社会的損失が大きく、その解決が望まれている疾患である。本研究により、心臓内に存在する免疫細胞の一種であるマクロファージが不整脈の発生を抑制していることが分かり、免疫細胞が心臓の電気的興奮伝播に寄与しているという新しい概念を提唱した。免疫細胞と不整脈の関係が明らかになったことで、今後免疫細胞をターゲットとした新たな不整脈治療が開発されることが期待される。
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