研究課題/領域番号 |
17K09600
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
鈴木 雅 北海道大学, 医学研究院, 講師 (10374290)
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研究分担者 |
今野 哲 北海道大学, 医学研究院, 教授 (20399835)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | COPD / 気管支喘息 / エクソソーム / プロテオーム / 慢性閉塞性肺疾患 |
研究成果の概要 |
質の高い末梢血エクソソームRNA収集に困難を極めたため、末梢血中の網羅的プロテオーム解析を行い、エクソソーム関連蛋白との関わりを検討した。COPDと難治性喘息の間には365の蛋白発現の有意な相違を認めた。プロテオームプロファイルによるクラスター解析により、COPDでは3つ、難治性喘息では4つのクラスターが同定された。そのクラスタリングに関与する蛋白群には有意にエクソソームマーカーが多く含まれていた。以上より、COPDと難治性喘息の血漿プロテオームプロファイルには違いがあるものの、両疾患のプロテオームによるクラスタリングにはエクソソームが強く関連していることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
末梢血中の網羅的プロテオーム解析を行ったところ、COPDならびに難治性喘息には臨床的な表現型とは異なった分子生物学的なエンドタイプが存在することが示され、またそのエンドタイプの形成にエクソソーム由来の蛋白質が関わっていることが示された。今後の治療ターゲットの探索においても閉塞性肺疾患の類似性・相違点・合併病態を分子生物学的な側面からさらに検討することが重要であると考えられ、今後も末梢血中のエクソソームを標的とした研究の継続が望まれる。
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