研究課題/領域番号 |
17K09601
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
田坂 定智 弘前大学, 医学研究科, 教授 (70276244)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 呼吸音 / 自動解析 / 呼吸器疾患 / 遠隔医療 / 自動解析システム / 在宅医療 / 訪問治療 |
研究成果の概要 |
間質性肺炎や慢性閉塞性肺疾患(COPD)、気管支拡張症などの呼吸器疾患の患者から呼吸音データを収集・解析を行った。聴診所見の検討会を開催するとともに、医療従事者向けの教育ツールを作成した。こうした取り組みにより呼吸音データの質や再現性、自動解析の正診率の向上が得られた。並行してFM電波を用いるワイヤレス聴診装置を開発したが、ノイズが多かったため、Bluetoothを用いる形式に変更し、使用感が向上した。診察した医師による診察時の評価と録音した呼吸音データを用いた評価の間で、ほぼ100%の一致率が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
呼吸器疾患では様々な異常呼吸音や副雑音が聴取され、聴診は診断や病態の評価に重要である。しかし聴診所見の評価は定性的であり、過去の聴診所見との比較や他の医療従事者との共有も困難である。我々は小型マイク内蔵の聴診器を用いて呼吸音を収集し、音響的特徴に基づいた独自のアルゴリズムにより自動的に解析するシステムを構築した。呼吸音データの共有により、呼吸器疾患患者の病診連携の質の向上が期待される。また経時的に呼吸音データを記録・解析することで、治療効果の判定や病勢悪化の検出が可能となり、治療内容の最適化への貢献が期待される。
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