研究課題/領域番号 |
17K09611
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
田口 修 三重大学, 医学系研究科, リサーチアソシエイト (90197244)
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研究分担者 |
GABAZZA CORINA 三重大学, 医学系研究科, 特任講師(研究担当) (10750656)
戸田 雅昭 三重大学, 医学系研究科, 講師 (10202201)
小林 哲 三重大学, 医学部附属病院, 准教授 (20437114)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 肺線維症 / ムチン / トランジェニックマウス / ブレオマイシン / サイトカイン / PCR成長因子 / ケモカイン / コラーゲン / 細菌叢 / MUC5B / rs35705950単塩基多型 / 遺伝子改変マウス / TGFbeta1 / 肺傷害 / 成長因子 / 遺伝子変異 |
研究成果の概要 |
MUC5B遺伝子の単塩基多型であるrs35705950は特発性肺線維症との関連性が示されている。本研究ではヒトrs35705950の過剰発現トランジェニック(TG)マウスを用いて肺線維症マウスモデルを作製し、MUC5B遺伝子が肺線維症の病態形成に関与するかを検討した。マウスの背部の皮下にブレオマイシンを投与し、肺線維症モデルを作製した。その結果、野生型マウスではMUC5B-TGマウスに比べ、肺組織中の炎症性細胞数、ヒドロキシプロリンの含量、成長因子の発現、細胞外基質の蓄積は有意に上昇した。以上の結果より、肺線維症に対してMUC5Bが防御的であることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肺線維症は世界的に増加しているが、特に日本ではその傾向は著しい。また、急性間質性肺炎、特発性器質化肺炎など、過剰な線維芽細胞の増殖が、その病態の主体をなす疾患も増加しつつあり、現在の治療薬に対する抵抗性の難治例も多い。従って、特に日本では、新しいより有効な治療法の開発が急務であり、MUC5Bはその有力な候補になりうると考えられる。従って本研究で得た成果は、世界に先駆けての抗線維化剤の開発において画期的な基礎的情報を提供するものと期待される。
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