研究課題/領域番号 |
17K09614
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
永野 達也 神戸大学, 医学研究科, 助教 (80624684)
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研究分担者 |
西村 善博 神戸大学, 医学部附属病院, 教授 (20291453)
立原 素子 神戸大学, 医学研究科, 講師 (40448626)
田村 大介 神戸大学, 医学研究科, 医学研究員 (80646597)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 非小細胞肺がん / CARD9 / 肺腺癌 / 免疫染色 / 微小乳頭状構造 / スパイラルアレイ / オルガノイド培養 / 肺がん / 三次元培養 / 癌 |
研究成果の概要 |
74名の患者のパラフィン包埋ブロックを用いて、スパイラルアレイブロックを作成した。まず、骨髄細胞に高発現しており、自然免疫で中心的な役割を果たしており、近年、癌における役割が注目されているCaspase recruitment domain-containing protein 9 (CARD9)に着目して、免疫染色を行ったところ、CARD9を高発現している症例は肺腺がん全体の32.4%に見られ、低発現しているものより有意に予後不良であった(P = 0.0402)。また、単変量解析、多変量解析にてCARD9の高発現は肺腺がんの独立した予後不良因子であることが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在までに、非小細胞肺がん(NSCLC)の予後予測因子として、特定の臨床因子やTNM分類、病期などが確立されている。しかしながら、NSCLCの予後は、同じ病期の腫瘍を持つ患者の間でも大きく異なることがあり、実際、ステージIの患者の20%は手術後に再発を経験している。したがって、ステージIの患者に対するアジュバント治療の必要性が一部の患者にある可能性がある。CARD9は肺腺がんの新しい予後不良因子として、術後化学療法の適切な患者選択に活用されるのみならず、肺腺がんの新しい分子標的となりうる可能性がある。
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