研究課題/領域番号 |
17K09625
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 獨協医科大学 |
研究代表者 |
党 雅子 獨協医科大学, 医学部, 准教授 (90595597)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 気管支喘息 / 肥満 / ステロイド抵抗性 / 体脂肪率 |
研究成果の概要 |
肥満を有する気管支喘息患者のステロイド感受性についてex vivoの系で測定し、その変化を修飾する肥満由来因子について検討した。その結果、肥満(体脂肪率で定義)を有する女性気管支喘息患者では、体脂肪率正常の女性気管支喘息患者と比較して、ステロイドの感受性が低下していることが判明した。さらに患者由来の末梢血中単核細胞 (PBMC)を用いたex vivoの検討で、メトフォルミン(AMPK活性化薬)がこのステロイドの感受性の低下を改善することが示された。肥満(体脂肪率で定義)を有する女性気管支喘息患者のステロイド感受性の低下には、AMPKの活性の変化が関与している可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肥満は気管支喘息の重症化因子として臨床的に認識されている。しかしその重症化機序については十分には解明されていない。そのため、肥満を有する重症喘息患者の治療に際しては、コントロールに苦慮することがしばしばある。本研究では、肥満を有する女性気管支喘息患者ではステロイド感受性の低下があり、これにはAMPKが関与している可能性が示唆された。肥満患者ではAMPKの低下が知られており、AMPK低下とステロイド感受性低下の関連をさらに深く探索することで、肥満を有する重症喘息患者に対する新しい薬剤の開発につなげていける可能性がある。
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