研究課題/領域番号 |
17K09633
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構東京病院(臨床研究部) |
研究代表者 |
大島 信治 独立行政法人国立病院機構東京病院(臨床研究部), 臨床研究部, アレルギー科医長 (10724023)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | EMT / 喘息 / 気道上皮細胞 / サイトカイン / 上皮間葉転換 / 上皮間葉転換 (EMT) / TGF-β1 / A549細胞 / CpG ODN / タバコ抽出液 / NFκB / MAPキナーゼ / LPS / SREC-1 / アレルギー・ぜんそく / 自然免疫 |
研究成果の概要 |
重症喘息の不可逆的な病態であるリモデリングの発生機序の一つに、上皮間葉転換(EMT)の存在が示唆されている。本研究は、気道上皮細胞がEMTを起こすことによる、自然免疫系生体防御反応に対する修飾作用とその成立機序を明らかにすることを目的とした。A549細胞において、TGF-β1を作用させてEMTを誘導すると、LPSおよびCpG ODNに対するサイトカイン産生応答が有意に増強した。LPSに対する反応には、受容体SREC-1の関与が示唆された。また、CpG ODNに対する反応には、NFκBの関与が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
重症喘息では気道リモデリングを伴うことが多く、またしばしば呼吸器感染症に伴う急性増悪によりQOLが大きく妨げられる。本研究では、気道リモデリングの原因の一つである気道上皮細胞のEMTにより、外来微生物由来抗原に対するサイトカイン・ケモカイン産生応答が亢進することで、病態がより重篤化する可能性が示唆された。喘息のみならず、EMTが関与すると考えられている間質性肺炎や肺癌においても、呼吸器感染症による急性増悪に同様の機序が関与している可能性も推察され、本研究結果を用いてその機序を明らかにし、治療ターゲットまで解明することが期待される。
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