研究課題/領域番号 |
17K09645
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
廣瀬 晃一 千葉大学, 大学院医学研究院, 特任教授 (90400887)
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研究分担者 |
玉地 智宏 千葉大学, 大学院医学研究院, 特任講師 (20456015)
岩田 有史 千葉大学, 大学院医学研究院, 助教 (90436353)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | アレルギー性気道炎症 / 気道上皮細胞 / フコシル化 / Fut2 / 補体 / 単球由来樹状細胞 / 気道上皮フコシル化 / 補体経路 / IL-13 / STAT6 / 気管支喘息 / 糖鎖修飾 / フコース転移酵素 / Th2細胞 / 起動上皮細胞 |
研究成果の概要 |
気管支喘息患者の肺には多くの糖タンパク質を含む粘液が産生され、また気道上皮細胞に発現するタンパク質も複雑な糖鎖修飾を受けることが知られているが、アレルギー性気道炎症における気道上皮糖鎖修飾の働きは一切不明である。我々はアレルギー性気道炎症を惹起した肺では気道上皮フコシル化がIL-13/Stat6経路依存的に誘導されることを見出した。フコシル化を欠損するFut2欠損マウスではアレルギー性気道炎症は有意に減弱すること、また補体経路活性化の減弱とともに単球由来樹状細胞浸潤が減弱していた。以上から気道上皮フコシル化は補体経路活性化、樹状細胞浸潤を介してアレルギー性気道炎症を増悪させると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
気管支喘息の臨床的特徴の一つに気道における粘液過剰産生が含まれること、またこの粘液中には多くの糖タンパク質が存在することは古くから知られていたが、糖鎖修飾がアレルギー性炎症にいかなる働きを持つかは不明であった。本研究ではアレルギー性気道炎症により誘導される糖鎖修飾を網羅的に解析し、惹起された糖鎖修飾が如何にして炎症を増悪させるかを明らかにした。 本研究により気管支喘息の新たな病態が明らかにされた。これらの知見を応用することによって、既存治療では十分な治療効果が得られていない喘息患者に対する新たな治療機軸の確立が可能となる可能性がある。
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