研究課題/領域番号 |
17K09646
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
伊狩 潤 千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (50734604)
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研究分担者 |
多田 裕司 千葉大学, 大学院医学研究院, 特任教授 (50344990)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | COPD / RAGE / 肺線維芽細胞 / 遊走能 / 組織修復 / S100A12 / p38 |
研究成果の概要 |
肺線維芽細胞の遊走は肺組織修復に重要だが、COPDでは低下している。近年、RAGEのCOPD病態への関与が示唆されている。本研究では、RAGEの肺線維芽細胞遊走能における機能を検討した。RAGEリガンド(HMGB1、S100A12、CML)存在下で、ヒト肺線維芽細胞(HFL-1)の遊走能を、ケモタキシスアッセイ法により解析した。HMGB1はHFL-1遊走能を亢進する一方、S100A12は抑制した。HMGB1の効果はRAGE非依存的で、S100A12の効果はRAGE、p38-MAPK依存的であった。S100A12-RAGE-p38-MAPK経路はCOPD修復異常の一因を担う可能性が示唆される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
RAGEは新規バイオマーカーとして注目を集めており、その機能を明らかにする事は新たなCOPDの診断法や治療への展開が期待できる。これまで、申請者はCOPD修復メカニズムの異常に着目した研究を行ってきた。組織修復の観点から治療を探索することは既に疾患が進行したCOPD患者の治療や疾患の進展抑制に資する可能性がある。我々の知る限りRAGEのCOPD肺組織修復メカニズムへの関与を実証した研究は認めず、本研究の成果と考える。本研究により、RAGEのCOPD組織修復への関与が明らかになり、S100A12-RAGE-p38経路制御による肺組織修復異常の制御を介した新規COPD治療の基盤になる成果と考える。
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