研究課題/領域番号 |
17K09648
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
前澤 裕子 千葉大学, 医学部附属病院, 医員 (00724923)
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研究分担者 |
中島 裕史 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (00322024)
高取 宏昌 千葉大学, 大学院医学研究院, 特任講師 (30568225)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | アレルギー性気道炎症 / アレルギー |
研究成果の概要 |
Transcription factor 21(Tcf21)は臓器発生を司る転写因子であるが、成熟臓器での役割は不明な点が多い。そこで、チリダニ(HDM)抗原を用いた喘息モデルマウスを用いてアレルギー性気道炎症におけるTcf21の役割を検討した。その結果、Tcf21の成熟肺の定常状態での発現、気道炎症の時間的推移での変化、気道上皮・好酸球など炎症に直接関与する細胞での発現が判明した。さらに、遺伝子改変による細胞種特異的Tcf21欠損マウスの作成を行い、気道炎症におけるTcf21の役割を解析し、遺伝子発現データおよびpublic databaseを用いてTcf21関連遺伝子の検討を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
気管支喘息の治療の進歩により吸入ステロイドなどの非特異的な対症療法に加え、重症例に対するIgEやTh2サイトカインをターゲットとした抗体療法が普及しつつあるが、喘息の病態解明は未だ不十分であり、科学的知見に基づくさらなる治療法の開発が求められている。そこで、胎生組織発生に重要な役割を果たす転写因子Tcf21に着目し、成熟肺組織での役割について野生型喘息モデルマウスおよびTcf21遺伝子改変マウスを用いて検討するとともに、喘息患者におけるTcf21・Tcf21関連分子の発現について検討を行った。今後さらなる検討を行い気管支喘息の新規治療開発の基盤となり得る知見を得たいと考えている。
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