研究課題/領域番号 |
17K09652
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
住本 秀敏 滋賀医科大学, 医学部, 特任講師 (00306838)
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研究分担者 |
寺本 晃治 滋賀医科大学, 医学部, 特任講師 (10452244)
醍醐 弥太郎 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (30345029)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | EGFRシグナル / ケモカイン / 免疫逃避 / MAPKシグナル / MAPK / EGFR / 肺癌 / Tリンパ球 / Trm細胞 / 免疫療法 |
研究成果の概要 |
EGFR変異肺癌における免疫逃避機構として、腫瘍内浸潤T細胞の減少に焦点を当ててその機構を解析した。EGFR変異肺癌では各種ケモカインの発現低下を認め、細胞株を用いた検証では特にIFN反応性Th1細胞のリクルートに関与するCXCL9, 10, 11の発現がEGFRシグナル依存性に抑制を受けることを明らかにした。その中で特にT細胞リクルート活性の強いCXCL10の抑制機構を解析したところ、遺伝子クラスターを形成するCXCL9, 10, 11を同時に制御するエンハンサー領域の存在が示唆され、EGFRシグナル依存性のエピジェネティックな機構によるケモカイン発現抑制機構が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
免疫チェックポイント阻害剤によるがん免疫療法はがん治療を大きく変えるインパクトをもたらしたが、まだ全てのがんに有効では無く治療耐性機構の解明とその克服が重要な課題である。EGFR変異肺腺癌は日本人の肺腺癌の約半数を占め、免疫チェックポイント阻害剤に耐性であることが判明しているがその機序はまだ十分に解明されていない。今回、EGFRシグナルによる耐性機構としてエピジェネティックなケモカイン阻害機構を示すことができた。薬剤によるその克服の可能性が考えられ、治療耐性を克服する新たな技術基盤に発展する可能性が考えられる。
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