研究課題/領域番号 |
17K09654
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
中島 拓 広島大学, 病院(医), 助教 (90643792)
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研究分担者 |
服部 登 広島大学, 医系科学研究科(医), 教授 (00283169)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 肺線維症 / 組織幹細胞 / ALDH / 間質性肺炎 / ブレオマイシン / 肺障害 / 細胞治療 |
研究成果の概要 |
本研究課題において我々が新たに同定した肺内の「CD45陰性ALDH高発現細胞」は、マウス肺線維症発症に伴い減少すること、さらに細胞治療のツールとして肺に投与することでマウス肺線維症を改善し死亡率を低減させることを世界で初めて明らかとした。 肺内の「CD45陰性ALDH高発現細胞」量と肺線維症の程度の間には強い関連が認められ、「CD45陰性ALDH高発現細胞」を投与されたマウスでは炎症性サイトカインが減少することで線維化を抑制しているものと考えられた。この「CD45陰性ALDH高発現細胞」を用いた細胞治療は、今日までいまだ有効な治療法のない肺線維症に対する新たな治療方法として有望である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肺線維症は、有効な治療法がなく生命予後の著しく不良な難治性疾患である。そのなかでも今日に至るまで原因が明らかとされていない特発性肺線維症については、その病態を解明するため多方面からの様々な取り組みがなされており、「肺組織幹細胞の機能不全」が肺線維症を悪化させるメカニズムの1つとして提唱されている。 本研究を通じて全く新たなアプローチで同定・採取されたマウス肺組織幹細胞であるCD45陰性ALDH高発現細胞による細胞治療は、現在に至るまで有効な治療法のないヒト肺線維症に対する新規細胞治療のツールへと発展が期待できる。
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