研究課題/領域番号 |
17K09675
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
吾妻 安良太 日本医科大学, 医学部, 教授 (10184194)
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研究分担者 |
神尾 孝一郎 日本医科大学, 医学部, 講師 (20465305)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | エンドスタチン / 筋線維芽細胞 / 上皮間葉転換 / エクソソーム / マイクロRNA / microRNA / 特発性肺線維症 |
研究成果の概要 |
本研究ではブレオマイシン誘発肺線維症モデルマウスを用い、エクソソーム由来のmicroRNAと線維化との関連をmicroRNAアレイを用いて経時的に解析した。ブレオマイシン投与後7日目にmiR-22の有意な上昇を認めた。ヒト肺線維芽細胞を用いた検討では、miR-22はTGF-β1により誘導される筋線維芽細胞への分化を抑制したが、ERK1/2経路の抑制による事が確認された。さらにmiR-22はTGF-β1の存在下でCTGFの発現を抑制した。肺線維症モデルマウスに10日目に尾静脈よりmiR-22を投与した所、肺線維化は有意に抑制され、肺組織におけるα-SMAの低下を伴っていた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
特発性肺線維症は肺間質の線維化と共に進行性に呼吸機能の低下を来す呼吸器難病であり。現在2つの抗線維化薬が使用可能となったが、いずれも肺活量の低下抑制が主たる作用であり、疾患の進行を完全に停止せしめるものではないのが現状である。本研究ではエクソソーム由来のマイクロRNAにより、線維芽細胞から筋線維芽細胞への分化が抑制されることが確認された。今後これらをターゲットとした特発性肺線維症の治療応用が期待される。
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