研究課題
基盤研究(C)
常染色体優性多発性嚢胞腎(ADPKD)の予後を予測するバイオマーカーとして現在腎容積を使用しているが、他の因子を明らかにするためにコホート研究を行った。データ収集は終了し、遺伝子の結果も得た。今後結果を報告する予定である。また、ADPKDモデルマウスに対する必須アミノ酸を負荷する研究では、嚢胞が悪化し、嚢胞上皮にLAT1の発現が亢進していることを発見した。この結果は論文として報告済みである。
ADPKDはすべての患者が末期腎不全に至るわけではなく、同じ家系でも進行に差がある。予後予測因子を明らかにすることは、治療すべき患者を明確にするために非常に重要である。今回の研究で予後予測因子が明らかにできれば、今後の治療に非常に役立つ事ができる。また、ADPKDモデルマウスに必須アミノ酸負荷することで、嚢胞が悪化することが明らかになったことで、ADPKD患者が必須アミノ酸を取り過ぎない方がよい可能性が示唆された。更に嚢胞上皮細胞にLAT1の発現が認められた。今後はLAT1をターゲットとした、治療法の開発を行っていこうと考えており、新規治療に結びつく可能性がある。
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すべて 雑誌論文 (7件) (うち国際共著 1件、 査読あり 7件、 オープンアクセス 7件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 5件、 招待講演 3件)
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