研究課題/領域番号 |
17K09708
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腎臓内科学
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
森下 義幸 自治医科大学, 医学部, 教授 (30570494)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 老化腎障害 / 診断薬 / 治療薬 / マイクロRNA / 腎硬化症 / バイオマーカー / 遺伝子治療 |
研究成果の概要 |
老化促進マウス腎臓で発現変化するマイクロRNA(miRNA)をスクリーニング選出し、老化腎障害患者の血清で有意低下するmiRNA(miRNA-142-3p)と有意上昇するmiRNA(miRNA-503-3p)を発見した。さらに人工合成したmiRNA-503-3p抑制薬投与で老化腎障害マウスで見られる腎線維化抑制効果が認められた。miRNA-142-3pには腎線維化抑制効果は認めなかった。本研究結果からmiRNA-142-3pは老化腎障害の診断薬、miRNA-503-3pは老化腎障害の診断薬・新規遺伝子治療薬となることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来、加齢による生理的な腎機能低下と認識されていた高齢者の腎機能低下が、末期腎不全、心血管疾患リスクを増大させ生命予後を悪化させることが分かってきた。しかし老化腎障害を調節する分子は未だ十分解明されていないため、老化腎障害の診断・治療薬は確立されていない。本研究でmiRNA-142-3pは老化腎障害のバイオマーカー、miRNA-503-3pは老化腎障害のバイオマーカーおよび新規遺伝子治療薬となることが明らかになった。本研究結果を発展応用すれば、高齢者の腎機能低下抑制、透析導入回避につながり、高齢者の生活の質改善、国民健康福祉への貢献、医療費削減の点で極めて意義深い。
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