研究課題/領域番号 |
17K09710
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腎臓内科学
|
研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
萩原 あいか 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 共同研究員 (00627052)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | SGLT2阻害薬 / アデニル酸代謝 / 腎保護効果 / 腎臓学 / マスイメージング / 代謝変容 |
研究成果の概要 |
マスイメージングによる腎代謝産物の可視化解析を行った結果、SGLT2阻害薬による尿糖増加に伴う腎糖低下が腎臓全体のエネルギー代謝を変容させ、解糖系中間代謝産物、アセチルCoAおよびTCA回路の低下、ATP低下およびアデノシン上昇をきたし、腎自律神経求心路を介して全身のエネルギー代謝にも影響を与える可能性が示唆された。またキサンチンオキシダーゼ阻害薬は腎血流不足に伴うATP低下をアデニル酸再合成の促進によって緩和し、腎保護効果を発揮する可能性が示唆された。以上の結果をふまえ、慢性腎臓病において、代謝変容の観点からの新規腎保護戦略の提案を目指す。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回、申請者らは世界で初めて腎マスイメージングによるエネルギー代謝産物の可視化に成功し、その手法を用いてSGLT2阻害薬の腎保護効果を代謝変容の是正に着想した点に学術的意義があると考える。また、今回検討したアデニル酸代謝、またそれら経路の代謝酵素を標的とした腎保護戦略は、全ての腎不全において最終共通経路である慢性腎虚血に対して有効となる可能性が考えられ、成因が多岐にわたる腎不全において非常に広い患者層での臨床応用が期待され、その社会的意義は大きいと思われる。
|