研究課題/領域番号 |
17K09712
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腎臓内科学
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
木原 正夫 順天堂大学, 医学部, 准教授 (50512604)
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研究分担者 |
鈴木 仁 順天堂大学, 医学部, 准教授 (10468572)
鈴木 祐介 順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70372935)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 粘膜免疫応答異常 / 糖鎖異常IgA / IgG-IgA 免疫複合体 / NALT / GALT / IgA腎症 / 腸管粘膜応答異常 / 免疫複合体 |
研究成果の概要 |
多量体IgAは主に粘膜免疫において産生され、糸球体に沈着しているものも多量体IgAが主であることから、IgA腎症と粘膜免疫応答との関連を疑わせる。しかし、その主な産生部位や機序は不明である。そこで、IgA腎症発症、非発症ddYマウスの血清、脾臓、腸間膜リンパ節(MLN)を用いて、各々のIgA、糖鎖異常IgA、IgA-IgG免疫複合体の比較検討を行った。その結果、IgA腎症発症ddYマウスの方が、血清、脾臓における糖鎖異常IgA、IgA-IgG免疫複合体が有意に高値であった一方、MLNにおいては両群に差がなかった。これらから、腸管由来のIgAは血清や脾臓とは糖鎖修飾パターンが異なると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
特に本邦において、IgA腎症の扁桃摘出の有効性など、扁桃とIgA腎症の関連は多数報告されており、IgA腎症は扁桃病巣感染症の1つであると広く認識されている。その一方、現在欧州で行われているNEFIGAN TRIALで、腸管選択的ステロイドのIgA腎症に対する有効性が報告された。本研究においては腸管由来のIgAは血清や脾臓とは糖鎖修飾パターンが異なることで免疫複合体を作らないと考えられ、IgA腎症の発症に関与しない可能性が示された。しかし、IgA腎症と炎症性腸疾患との合併や腸炎によって尿所見の増悪を認める症例もあることから、腸管粘膜とIgA腎症において、さらなる検討が必要である。
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